修理再生メンテナンス

  1. 古い家具鏡台の修理・再生・再塗装:なつかしい桑の座鏡

    古い家具鏡台の再生修理

    私はこの座鏡の年代には生まれてませんでした。
    お預かりした座鏡の材料やデザインからして
    昭和30年頃の座鏡では無いかな?という修理 再生 再塗装です。

    座鏡の再生修理

    お送りいただき状態を確認しました。思っていた以上に痛みが激しい。

    古い塗装を落とす再生修理

    鏡部分はかなりデリケートで扱いに注意。
    鏡は重たく今の鏡とは違う成分でできてるのがよくわかります。
    本当は新品に替えた方が映りはキレイになります。
    でもこれはこのままお使い頂いたほうが良いかと思いそのまま。
    なぜならこんな鏡はもう二度と手に入りませんので。

    鏡台のリペア

    さっそくパーツにして塗装前の研磨作業になります。
    木目を残しつつ表面の塗装だけ削る。
    古い鏡台なので、力の掛け方にはかなり注意しながらの作業です。

    座鏡の修理再生

    長年染み込んだ生活感は木材の奥まで浸透していて
    表面を削ってもなかなか塗装は入り込みません。
    画像のように塗料を弾き返してしまいます。
    これには苦労しました。

    古い家具の修理

    それでも何度か塗料を拭いては削ってを繰り返し
    やっと塗料が入り込むようになりました。使っている材料が良いので表情は生きていますね。

    家具再生修理

    仕上がった状態がこちら。天板は部分的にはパテ埋めもしています。
    若干濃い目の仕上げにさせていただき補修を分かりにくくしています。

    家具の金具取替え

    中の引き出しも取っ手は再利用させていただきました。
    この繊細な取っ手は今では入手不可能。
    経年劣化で簡単に折れてしまうのため、取り外し・取り付けもかなり苦労しました。

    家具壊れた丁番取り替え

    壊れた丁番も新しく交換。昔の鏡台はマイナスネジを使ってました。
    マイナスネジは味わい深いのですが、今回は普通にプラスネジに替えさせていただきました。

    鏡台の鏡取り替え

    鏡と枠を止める横ネジ。こちらも今では手に入らない物。
    そのまま流用しました。

    修理家具再塗装ドレッサー

    完成した座鏡がこちら。
    かなりの年代物のため、強度には不安ありますが、大切にお使いいただければ
    まだまだ現役で活躍できます。むしろこのような貴重な鏡台は無いので
    ぜひこれからも使い続けて欲しい。そんな気持ちで発送完了しました。

    前にも書きまして繰り返しです。
    修理費以下で新品で安く買える時代です。
    そしてメーカーの立場からすると修理・再生は採算度外視の作業になります。
    使い続けたいというお気持ちがあれば、私たちはこれからも古い家具を再生して
    その思いを引き継いでいきたいと思っています。

  2. 椅子の修理・再生・再塗装・クッション張替え。(お友達バージョン)

    今回の修理再生はお友達からの依頼でした。

    やんちゃな男子二人の兄弟をちっちゃい頃から知っています。
    トランポリンのように使っていたらしい、その座面の凹み方が
    荒々しさを語ってくれます。

    いったん、全部を分解して使える部品と新調するものを分けました。
    このメーカーさん、国内では一番シェアあるだけによく考えられた設計です。
    デザインとは何なのかをあらためて勉強できる構造です。

    バラバラにできるからこそできるパーツ塗装。このあたりからお友達の好みを意識してのリペアが始まりました。
    音楽が大好きなお友達。そのハードなロックに近いイメージをして仕上げることにしました。

    1脚はホワイト。もう1脚はブラック。そのための塗装が始まりました。
    この色の選択も私が決めました。もう好き放題ですね。
    (きっと喜んでくれると信じてるから。)

    出来上がったフレームとファブリック。
    良い趣味と悪趣味のギリギリを攻めました。普通ではここまでしませんので心配なくどうぞ。

    ん〜。微妙にハードロックのにおいがする椅子になりました。しっくりくるはず。

    彼の子供たちがふたたびトランポリンにしないことを心から願っております。

  3. 20年前の自社ドレッサーのリペア・再塗装・クッション張替え(4/22追記)

    20年以上前に製作していたドレッサーの修理再生のご依頼です。

    当時はインターネットでやっと情報発信を初めたばかりで
    (sekimoto.co.jpは1999年ウェブスタート)
    今のように直接ご依頼がある時代ではありませんでした。

    ドレッサー修理

    こちらが送られてきたドレッサー。20年立ちますので傷や経年変化はもちろんありますが
    愛情を持って使われているのがよく分かる良い状態です。

    ドレッサーリペア

    普段使う時にできた細かな傷はあり、家具を本来の道具として使われている
    いわゆる手沢(使う人の手によって生まれたツヤや使用感)が感じられて
    これはこれで味だと思いました。

    ドレッサー再塗装

    さていったんすべてのパーツを取り外し、再塗装のスタート。
    凹みキズなどはなるべく補修していきます。

    ドレッサー引き出し修理

    引き出しの桐も経年での汚れがあり
    こちらも塗装してなるべくわからないようにする方向で。

    ドレッサー鏡入れ替え

    鏡をよく見ると「くさり」と呼ばれるサビのようなものが出ていたため
    こちらの判断で外して新規に作ることにしました。
    その分塗装がしやすくなりました。

    ドレッサー椅子再塗装

    椅子のクッションも20年使うと中のウレタンがヘタってしまい
    こちらも今回張替えをご提案。
    白いドレッサーに合いそうなファブリックを選択させていただきました。

    ドレッサー修理再塗装

    すべての塗装が完了し、新品の鏡や
    金具類のパーツを取り付けて完成。

    ドレッサー再生

    真っ白なぱっと見新品のドレッサーに生まれ変わりました。

    ドレッサー椅子張り替え

    引き出しの中も真っ白になったので、多少傷はありますが
    それでも以前とは見違える状態に。
    椅子のファブリックも我ながら良い感じです。

    今回、娘さんへプレゼントされるとのことで
    またあらためて20年かそれ以上使っていただけるのではと思います。

    自社ドレッサーの場合、作りや素材が分かるため
    修理の可不可が即答できてよかったです。

    もちろん他社さまのドレッサー家具でも修理再生ご相談ください。

    ※4月22日追記

    ご依頼いただいた方から納品先での写真をいただきましたので
    掲載させていただきます。(ご了承いただきました。)
    リペアさせていただき本当に良かったです。

    リペアしたドレッサー

    リペアした鏡台椅子

    リペアのお問い合わせの回答。

    家具のリペア(修理・再塗装)というのは料金がしっかりと掛かります。
    新品から塗装するのはまだ楽なのですが、リペア塗装の場合は
    まず、今の塗装をいったん剥がす必要があり、新品を塗装するよりも
    時間が三倍はかかってしまうからです。

    安い家具が店頭にいくらでもある今の世の中
    同じ機能だけで考えたら、新品を買うという選択もあります。

    けれども、持ち込まれる家具の再塗装にはそのようなお金に換算できない
    なにか特別な思い出、想いがいっぱい詰まっていて
    買えるかもしれないけれど、もう一度使いたいという気持ちが一緒についています。

    喜んでいただけることが、こちらとしても一番嬉しい仕事になります。

    新しく買うという選択がありますが
    もし、もう一度使ってあげたい特別な家具ならば
    修理・再生・再再生・リペアしてみてはいかがでしょうか。

  4. 修理再生 ダイニングテーブルと椅子 再塗装・リペア・張り替え

    2018年の12月にダイニングテーブルと椅子6脚
    修理・再塗装・クッション張り替えのご注文をいただきました。

    最初にご依頼者より送られてきた資料がこちら。
    わかりやすくまとめていただき、修理の判断がし易く助かりました。
    修理再塗装家具ダイニングテーブル

    現物を一度確認したいため、椅子1脚とテーブルの一部をお送りいただきました。
    修理の可・不可を確認した上で残りをお送りいただきリペアの開始。

    塗装剥がし再塗装リペアダイニングテーブル

    実際にテーブルを組んで確認。
    事前に資料で確認してましたがやはり実物は結構な痛み具合。塗装はしっかりしており、その分剥がすのが大変な状態。

    クッション取り替えダイニングチェア

    椅子は先に既存のクッションからはずして、塗装を剥がす作業に。
    (画像はすでに作業が進んでおり剥がし始めてます。)

    塗装剥がし再塗装ダイニングチェア椅子

    剥がす作業が進行しますが、なかなか塗膜が厚くて全てを落とすのが大変。
    削っても削っても基調色が残ります。

    リペア塗装ダイニングテーブル

    テーブルの方も塗装剥がしスタート。椅子と同じくこちらも手ごわい。

    塗装剥がし再塗装ダイニングテーブル

    徐々に綺麗になってきました。
    それでも基調の赤色が残ります。

    塗装剥がし再塗装ダイニングチェア

    椅子もかなり削り込み、これ以上は椅子が変形しそうなためここでストップ。
    最初の状態から比べるとかなり色が落ちました。

    再塗装ダイニングテーブル

    テーブルはフラッシュ構造(合板と芯材の組み合わせ)のため、削り込むことは不可能。
    そこで突き板(木を薄くスライスしたもの)で張り替えてしまうことに。

    ご依頼者が無印の家具をお使いということで、無印がよく使う「オーク材」で張り替えることにしました。
    ベッドも無印のオーク材ということで材料は迷いませんでした。

    オーク材リペアダイニングテーブル

    元の状態がわからないオーク材テーブルに大変身。

    修理突き板張り替えダイニングテーブル

    テーブルの脚もオーク突き板で張り替えたため、新品のような状態。

    リペアダイニングセット

    塗装を剥がした椅子と突き板で張り替えたテーブルをセットしてメールで写真を送る。

    修理再塗装椅子チェア

    さて、ここで問題発生。
    椅子の赤で囲った丸部分、試しに塗料を塗ってみると、削ったはずの塗料が中から滲み出てくる。
    木の中まで浸透した赤い塗料が、実はまだ木の奥には残っていて
    上から塗料をかけると中の塗料が引っ張り出される。(浸透圧ですね。)

    リペア塗装ダイニングチェア

    再度削って塗料をかけても、同じ現象が。これはもうお手上げ。

    ということで当初色を着けないというのが塗装の条件でしたが、着色をしてこの赤い塗料を目立たなくさせる作業に変更。

    ご依頼者にも説明しご了解いただきました。

    再塗装椅子チェア

    苦肉の策で再塗装した結果が右側。
    若干下の赤い塗料が見え隠れしますがそれでもかなり隠せました。

    再生ダイニングテーブル

    そして突き板で張り替えをしたテーブルも塗装に。こちらは本当に新品の状態に。

    リペアダイニングテーブル再塗装

    脚も取り付けてテーブル完成。上から見える部分は完全にオーク材新品テーブルです。

    ダイニングチェアーのファブリック張り替え

    椅子も塗装が終わりクッションが張り上がりました。
    青系のデニム色のようなファブリックはご依頼者へ数種類サンプルを送り決めていただきました。
    発色良く張りのあるしっかりとした良い生地です。

    修理椅子のファブリック張り替え

    6脚揃いました。ファブリックの青い色が目に先に飛び込むため、いい意味で塗装の中にある赤い基調色がめだたなくなりました。

    再塗装中に何度も何度もメールで画像確認いただき
    そのうちにご依頼者とコミュニケーションが深くなり
    私がお会いしてみたい気持ちと、送料が節約できるため自分で配達に伺うことに。

    修理後のテーブル椅子設置

    配達後、組み立てして設置した状態。
    家の雰囲気とテーブル椅子がとても良く合っています。

    ご家族ともいろいろお話しさせていただき
    このダイニングテーブルセットは40年前にご依頼者のご両親が購入されたお話しや
    元のメーカーからは修理を断られたことなど
    ここに至るまでの経緯を聞かせていただきました。

    実際にご両親にも座っていただき、また綺麗な状態で使えると
    とても喜んでいただけました。

    当初予定よりも時間が掛かり、弊社としても大変な再生作業となりましたが
    結果お客様に喜んでいただけたことがなにより嬉しかったです。

    修理再生にはそれなりのコストが掛かります。
    ただ捨てて新しいものに買い換えるだけでなく
    思い入れのある家具をもう一度使いたいというご要望あれば、これからも対応していきます。

  5. 古いタンスの修理。

    親が使い続けたタンスをリフォーム時に修理。

    そんな相談をうけて、すっかり時間が経ってしまいました。
    なんとか年内に取り付け完了。遅くなりすみませんでした。

    丁番のほとんどが壊れてしまい、けれども扉そのものは小キズがあれど十分に使えるレベル。
    (あと10〜20年は十分に持つと思う。)

    扉の丁番部分を加工し直して、丁番を新しくしました。

    今ではなかなか見ないレトロな感じのデザインと塗装仕上。

    今はこの方がおしゃれに見えますね。

    これとは別に昭和20年から使っていたであろう物をお預かりしています。
    使い続けるお手伝いも普段の仕事とは違ってとても刺激がありますね。

  6. 家具リペア ジョージナカシマの家具縲鰀

    ジョージナカシマの家具

    色々な家具を修理再塗装しましたが、こんな有名デザイナーの家具と
    修理で会う事になるとは思いませんでした。

    いつ作られたのか、この家具を使っていた人は大豪邸に住んでいた方という
    ことは分かってますが、おそらく1980縲怩P990年の日本が高度成長期に
    あった頃だと想像できます。

    デザイナーのジョージナカシマもちょうどこの頃に亡くなっており
    実際には日本の桜製作所で製造されたものでしょうから
    基本的なデザインは踏襲されていたのでしょう。

    あとはその時使う材料によってディテールは決められ
    まさに「自然との調和」から生まれた家具だということが分かります。

    節もあり、木の皮もあり、いっさいの対称性が無い、この家具のどこかに
    作った職人とデザイナーのお仕着せではない暖かみのこだわりを感じます。

    残念ながら本日引き渡しましたが、許されるなら使ってみたかったですね。
    (まぁ金額が金額なので怖くて使えませんし、預かりものなのでそれは無いですが。)

    自分もある方の「名作」と言われる椅子を愛用しています。
    見て一瞬にして心奪われた椅子で本当に大切にしています。
    手の当たるところは飴色にツヤがでてきて、シートは若干擦れて傷がつき
    自分のおしりの形にアタリがついてますが、たぶん一生使い続ける家具の一つ。
    なんでもない毎日の中で、この家具と一緒で良かったと思えるような
    家具と出会えるって素晴らしい事だと思います。
    あの会社に作ってもらって良かったと言われる家具メーカーをこれからも目標に。

  7. 家具リペア チェスト タンスの再塗装

    タンス(チェスト)の修理再塗装のご依頼がありました。

    まずはどんな状態だったのかを写真で。

    タンス修理

    タンスのシールって懐かしい感じしますね。

    タンス傷修理

    ここにも何かが貼ってあった痕跡が。

    チェスト 再塗装 傷

    全体的に木部が動いてきている。(経年変化で仕方ないと思います。)

    引出し家具 修理 再塗装

    角がぶつかったのでしょうか。塗装が剥がれて下の木部が見えています。

    家具の傷直し

    正面から見ても全体的に当てた傷が目立ちますね。

    元々の色、「真っ白ではなくてちょっとクリーム色っぽい。」
    というご要望に合わせて、下地はとにかく白で傷を隠していき
    最終の仕上げ塗装で1%程度の隠し色をまぜて塗装。

    こんな感じに仕上がりました。

    チェスト修理

    再塗装 家具タンス

    ハンドルも全て新しくしました。
    もっとも穴のピッチが決まってたので選択肢は限られてしまいましたが。

    傷の修理 家具

    目立っていた傷もこの通り。

    リペア家具 修理方法

    優しい感じの微妙な色合いも出てますね。

    修理家具塗装方法

    このタンス、よく見たら同じ静岡のメーカーが作ったものでした。

    正直なところ。

    家具のリペア(修理・再塗装)というのは料金がしっかりと掛かります。
    新品から塗装するのはまだ楽なのですが、リペア塗装の場合は
    まず、今の塗装をいったん剥がす必要があり、新品を塗装するよりも
    時間が三倍はかかってしまうからです。

    安い家具が店頭にいくらでもある今の世の中
    同じ収納力だけで考えたら、新品を買うという選択もありますから。

    けれども、持ち込まれる家具の再塗装にはそのようなお金に換算できない
    なにか特別な思い出、想いがいっぱい詰まっていて
    買えるかもしれないけれど、もう一度使いたいという気持ちが一緒についています。

    今回のタンスもお届けしてとても喜んでいただけました。

    もちろん、喜んでいただけたことで、こちらとしても大変嬉しい仕事になりました。

    新しく買うという選択もありますが
    もし、もう一度使ってあげたい特別な家具ならば
    修理・再塗装してみてはいかがでしょうか。

  8. 家具の再塗装について。

    粋場

    そう頻繁にある仕事では無いのですが、現在3件の家具の再塗装の仕事をしています。
    (見積もり中も1件ある。)

    一つは古い鏡台の再塗装。
    一つは古いリビングテーブルや椅子の再塗装。
    そして、古くは無いけれど塗り替えご希望のための再塗装。

    どれも時間と手間を掛ければ、新品とまで言えなくても
    また新たにこれからも長く使ってみようと思えるような仕上がりになりそうです。

    そしてどの再塗装にも言えることは、「新品を塗るよりも難しい」ということです。

    まったく無塗装の木地から塗装をするのは、色の調合さえ間違えなければ
    もうすでに何十年も家具塗装をしてきたウチの会社にとって
    目をつぶってまでは言わないけれど、いつもの日常の作業です。

    しかし。
    再塗装となるとまったく別物。

    なぜかというと、下の素材が何でできているのか、塗装は何塗装なのか、
    塗装方法が分かったとしても、何の塗料を使ったのか。
    未知な部分があるからです。

    塗装というのは1回で終わるわけではありません。

    素地を研磨して調整したり、塗幕を強くするために塗り重ねをして
    何回も工程を重ねて最終仕上がりまでもって行きます。

    その時に一番大切なのは、次の工程の塗料がいかに密着するか。

    この密着度が低いと、塗装不良を起こしてしまうからです。

    塗料にも相性があって、お互いに親和性の高い塗料を使うのがベスト。

    塗り直しの場合、今付いている塗料が何なのか分からないので
    どうしても剥がす作業から入ります。

    塗るよりも時間が掛かるこの剥がす作業。

    パーツでばらせる家具ならまだ作業性が良くても
    完成して組み立ててあるモノは手作業が主体となって、とにかく時間との戦いです。

    そしてその剥がす作業の出来次第で完成したときの仕上がり感を左右するので
    塗る以上に剥がす作業が重要になってきます。

    まぁ、でも、そうは言っても、塗り直して届いたときの、まだ見たことの無い
    「わぁ!」っという驚きと、塗り直してもらって良かったというメールをいただく事で
    今回もまた喜んでもらえるだろうという想像でコツコツと作業してます。

    今お使いの家具をもう一度きれいにして使い続けたい。
    多少コストは掛かりますが、大切な家具ならば、特に思い出の詰まった家具ならば
    再塗装してみる価値が十分にありますよ。

    金具が壊れていたり、鏡が腐食していたりとか、新品にパーツを入れ替えることも
    再塗装と合わせて出来ることもあります。

    写真をメールで送っていただき、サイズや今の状態などをある程度お聞きすることで
    まずは可能かどうかという判断ができます。

    なにも新しい家具を売ることばかりが仕事ではありません。
    古い家具をもう一度再生するお手伝いも、関本家具装芸の仕事の一つです。

  9. 家具再生~鏡台の修理~

    お得意様から「古い鏡台の修理(再生)をしてもらえないか」と依頼がありました。

    送られてきた画像はこんな感じ。

    とても良い仕事で、確かに捨てるにはもったいない鏡台。
    古い家具で一概に言えるのは、
    1.今よりもよい材料で作られた家具が多い
    2.職人さんの腕の見せ所が多く、工芸品に近い
    3.本物の材料で出来たものは再生が可能な場合が多い

    きっとその当時、安くない買い物だったと思いますが
    今のコスト優先で作られた物よりも、本物の材料と確かな腕で
    作られた物は、長く使うことで結局安い買い物になると
    いつも気が付かせてくれます。

    修理1
    全体的に痛みが多い。
    修理2
    ツマミも途中で換えてあるし、台輪も取れてしまってる。
    修理3
    鏡も腐食して曇ってしまってる。鏡枠もかなりの痛み。
    修理4
    象嵌もかすみ、キレイな面材もところどころ取れて無くなってる。

    実は去年のうちに納める予定が
    ちょっと予定が遅くなり、結局年が明けての納品になりました。

    修理が終了した状態です。

    再生1

    どうですか?
    引き出しもキレイに直ってるでしょ?
    鏡も新しくし、古い塗装は全て落として完全なる再塗装です。

    再生2

    象嵌もこの通りはっきりと浮かび上がりました。
    面材も付け直し、取れていた台輪も新しく作り直しました。

    再生3

    ツマミも黒にすべて新調。

    いかがですか?

    古い家具は思い出の詰まったものが沢山あります。
    以前も
    「亡くなったおばあちゃんが使っていた鏡台を修理して」とか
    「古民家の古い駿河箪笥を玄関のオブジェに変えて」という修理を受けました。
    思い出を残しながら新しくすることでまた使い続けられる物が沢山あります。

    新しいものを手軽に安く買うよりも
    古い家具を手直しすることで、家具との距離感がまたぐっと近くなる生活方法。
    地球に優しいとは、省エネで作られた物を買うことじゃなく
    使えるものを使い続けることの方が大切だと思います。
    そして、良い家具はずっと残していきたいですね。

  10. 家具の修理。

    ツꀀチューリップ

    特注家具・オーダードレッサー の問い合わせに次いで多いのが

    「家具の修理・リペア・再塗装」 です。

    ちょっとキツイ言い方のようですが、安く済ませようと思うのなら
    新しい物を買ったほうが安いです。

    なぜなら、こんなデフレの世の中、機能だけで選ぶなら
    際限なく安いものが見つかります。

    千円でお釣りがくるジーンズを見て驚かなくなる世の中ですよ。

    だから、家具も「どうしてもこの家具を使い続けたい。」

    そういう物じゃないと、修理や再塗装してまで
    使い続ける意味が薄らいでしまいました。

    「地球環境のためゴミを出さない」とか。

    「おばあちゃんから譲ってもらった鏡」とか。

    もし、どうしてもこの家具を使い続けたいという物があれば
    もちろん遠慮なくご相談下さい。(できれば写真付きで。)

    今まで使い続けた時間の経過も考慮して、同じ時間をこれからも使ってもらえるように
    新しいものでは得られないような気持ちを、キレイになった家具に付けて
    届けたいと思います。

    「修理をお願いして良かった。」

    そんなリペアや再塗装はたくさんしてますよ。

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