修理再生メンテナンス

  1. 集成材ダイニングテーブルの修理再生・再塗装

    お客様からメールでお送りいただいたダイニングテーブル

    集成材のダイニングテーブルをもう一度きれいにして使いたい。というご要望で始まった今回の修理・再生・再塗装。しっかりとした無垢板のテーブルなので、削ることもできるし、再塗装も可能。一旦お見積りして、ご家族で修理か買い替えかで悩まれたようですが、結果再生して使い続けることに。

    最初は削り直しからの再塗装でしたが、急遽、ウォールナット突板で貼り替えての再塗装へ変更。

    ナチュラルな仕上げの予定が、重厚感あるウォールナットのダーク系へ仕上げを変更。工程的には途中で突板貼りが必要ですが、これも無垢板ならできること。

    届いたテーブルを分解し、まずは古い塗装から落とします。

    既存の古いウレタン塗装は見えにくいですが、かなり木の中まで浸透していて、表面的には塗装が取れてるように見えても、実際には木目の中に残ってます。

    このテーブルの特徴である引き出し。これ便利ですね。

    引き出しも取り外して古い塗装を落とします。とにかく研磨がこの仕事の50%。

    削る前の天板。古いキズや変色がこのテーブルの歴史を物語ってます。

    細かなキズなどありますが、今回突板で張り替えるため、とにかく表面の塗装を落とすことに集中。ベルトサンダーでバンバン当てていきます。

    こちらも木の中までかなり塗装が浸透しています。一応削り終わり。

    次にウォールナットの突板を貼る工程の前に、今削った天板や脚を先にウォールナット系のダーク色で下塗りをします。どうせ突板で貼るなら関係ないのでは?と思いますが、こうした方が突板が透けず、仕上がりに色の深みが増します。

    着色された天板、色ムラはありますが、これは突板貼ると分からなくなる。
    脚のパーツもそれぞれ着色。この時点でかなり印象が変わります。

    下塗りが完了したら、今度は突板貼り。ウォールナットはそのものが濃い色をしているので、木目を活かす貼り方に気をつける。あえて木の周辺、皮に近い部分の白太を残して貼り替え。より自然な無垢板感をめざしました。

    白太を残した突板貼り替え。
    脚と引き出しも同じくウォールナットで。

    ウォールナット材が持つ色を邪魔しないよう、ここからは透明のウレタン塗装で塗膜を付けます。耐久性と見た目をアップさせるために数回に分けて塗料を塗布します。一度にたくさん乗せるより、間に研磨を入れて何層も作る方が均一かつ塗膜の強さも生まれます。

    1回目の塗装と2回目の間の研磨作業。塗料を乗せては表面を削り取り、均一に重ねる。

    ウレタン塗装は水に強く、通常のお手入れは水拭きで十分です。ラッカー塗装の場合、水気を残すとそこから白濁しますが、ウレタン塗装は耐水性に優れています。ただ熱い鍋などを直接置くと変色の原因になるので注意が必要です。

    3回目のウレタンサンディングが終わり、この工程が乾くと最後のウレタンフラットになります。

    強制乾燥はせず、自然乾燥のため時間は掛かりますが、その分木への負担が少なくなります。ただし梅雨時の乾燥には特に注意が必要で、その点で6月〜7月の製作には神経を使います。

    最終ウレタンフラットの塗布が終わり完成。つや消しのため落ち着いた雰囲気。

    いっさい着色しなくても深みが出るのがウォールナット材の特徴。ウォールナットも木によってはもっと赤い材もありますし、黒っぽい材料もあります。こちらはほぼ中間的なブラウン系。

    元のテーブルが思い出せない位に完全に別物に生まれ変わりました。それももともと使っている材料が良かったので、こうやって再生ができます。あとメラミン系やポリ板など化け学で作られた素材ではこういったリペアができないので、やはり自然の木というのは良いですね。

    前にも書きましたが、遠方より運ぶ運送費と送り返す時の運送費、それに修理する費用を合計すると、新品のテーブルを購入できる予算になります。それでも使い続ける意味が無いと、なかなかリペアには踏み切れないと思います。思い出の詰まった物や、ある人が購入してこれからも使い続けたい、など再生でしか実現できない事もあります。もしそんな悩みがありましたら、まずは写真をメールでお送りください。お見積りからアドバイスまで色々なご提案が可能です。

  2. 古い座鏡の修理・再生・リペア塗装・鏡の入れ替え

    74年前、結婚したばかりの主人に作ってもらった座鏡を修理したい。

    というご依頼が、この方のお孫さんの奥様を通じてメールがありました。以下メールの内容抜粋します。

    先日、私の夫の祖母の大切な鏡台が、事故で壊れてしまいました。
    この鏡台は74年前に家具職人であった祖父が結婚したばかりの妻のために特別に作ったもので、祖母が非常に悲しんでおります。
    残念ながら制作した祖父は30年前にすでに他界しており、修理できる者が親族にはおりません。

    メールで送っていただいた座鏡の写真

    という内容のメールを見て、すぐにご連絡をし、画像を色々な角度からお送りいただきました。珍しい黒柿の座鏡。74年前に家具職人だったご主人が奥様のために作られた座鏡の修理。他に替えるものが無い唯一無二の物。お預かりさせていただきました。

    一旦分解して極力パーツに。

    まずは古い金具などを取り外し、できるだけ再利用したいので慎重に。たださすがに経年劣化のため金物の腐食がすすんでおり、簡単に折れてしまう。とりあえず保管。74年の歴史感じる使われた雰囲気。

    鏡は割れてすでに無い。裏板も損傷が激しい。
    欠けてしまった木枠は似ている材で補修。裏板は合板でしっかり補強。

    準備が整ったため、ここから古い塗装を剥がす作業から。ところどころ脆くなってる部分もあるが、材料が良いためしっかり削り込みできる。やはり昔の家具は材料が豊富だった時代だけに良い部分を贅沢に使用してるのがわかる。

    天板の古い塗装を剥がす作業から。
    黒柿は希少材。鏡を支える支柱もしっかり削り込む。

    全体の塗装を落としたところがこちら。

    ところどころキズがあるが、これから塗装で分かりにくい状態にする。

    塗装工程の始まり。まずは全体を濃い目にする必要があります。深みを与えることと、なるべくキズを目立たなくさせるため。おそらく最初に使われた時よりも濃い目に仕上がると思いますが、きれいに見える事を優先します。

    着色用塗料の1回目。木目がはっきりと出て、すでに雰囲気あります。
    鏡の木枠や引き出しも着色。こちらも深みが増してきました。

    やはり色を入れることでキズがわかりにくくなり、木目も際立ちます。次は全体に塗膜を付けて塗装強度を持たせるための中塗りに入ります。

    塗膜ができて少ししっとり感が生まれる。
    何回か塗膜を付ける工程を重ねて、いっそう塗装の肉厚が増してさらに木目に深みが生まれる。

    ここまで塗料が乗れば、そう簡単にキズがつかず剥がれることもない。ここからは最終工程の仕上げ塗装。研磨をして表面をなめらかにしてからの塗装。

    つや消し塗装のため、落ち着きが出ました。

    ツヤ感は消えましたが、全体にやさしい雰囲気と上質な仕上がりに。補色でもう少し濃い目の塗料を薄く乗せたので、よりキズも分かりにくい状態に。

    鏡も新規に入り、金具など取り付け完了。

    座鏡全体
    引き出し表面や天板の状態
    引き出しの中もいったんすべて削り込みました。取っ手もすべて再利用です。
    座鏡の背面。こちらも正面と同じ塗装で仕上がってます。

    大変ながらくおまたせし、申し訳ございませんでした。

    家具再生というのは非常に難しいですね。

    弊社に届いて見て、初めて分かるリペアの難所があります。

    その家具にこだわらなければ、新品の家具がいくらでも安く購入できる時代です。なので使い続ける理由がなければ買い替えをオススメしてます。

    今回のように、亡くなられたご主人がご結婚当初に自ら作られた鏡台となると、買い替えはありません。私達も極力費用は抑えつつ、でもやはりリペアは非常に時間が掛かる取り組みです。なるべくご希望を叶えられるよう寄り添ったご提案をしていきます。

    家具のリペア・再生・再塗装。ご希望ありましたら一度メールしてください。

  3. 修理・再生・リペア・古いエクステンションテーブルの再塗装

    去年2019年の秋頃でしたか、ウェブから家具の修理・再生のお問い合わせをいただきました。

    クルマで持ち込んでいただける距離の方で、リペア希望のテーブル(エクステンション式)を
    会社まで運んでいただき修理内容の確認をしてお預かり。
    新たな住まいの完成までお預かりしながらの再塗装です。

    テーブル再生修理リペア家具

    全体像がこちら。アンティークな挽物脚の伸縮テーブル。
    材料はナラ。どことなく和洋が混合されたデザインと素材感が面白い。
    最初は古いEUあたりのアンティーク家具かと思ったのですが
    ディテールを見ていると国内で作られた年代物な感じもしてきます。

    家具天板テーブル再生修理リペア家具
    天板はそれなりに使い込まれた状態。大切にされながら、日常で活躍していたテーブルなのが
    この天板の状態から感じ取れます。

    補修テーブル修理リペア家具再生

    縁周りは無垢材を使い、天板中央は突板の作り。細い溝は一つのアクセントになりながら
    無垢材と突板の境目を上手に縁を切っています。

    ダイニングテーブル再生修理リペア家具

    黒い部分は長年のいろいろな染み込みが積層になっているもの。
    中央の白い部分は常に人が触る部分。使い込まれた色合いは生活をも想像を膨らませます。

    リペアテーブル再生修理家具

    まずは表面を削り出す作業。下地を出さないと、上からの塗装はあとあとの塗装剥がれになる。

    カフェテーブル修理リペア家具再生

    この削る作業というのがリペアの全工程で50%。
    ここが中途半端だと最終仕上がりがキレイにならない。
    油分をふくむよごれは溶剤とサンドペーパーとヘラを使って表面を削り落とす。

    レストランテーブル再生修理リペア家具

    やっと全体に表面が落ち着いてきて、木肌も見える状態に。
    削り過ぎると木目が無くなるので、この工程は慎重に進めます。

    古い塗装落としテーブル再生修理リペア家具再生

    最初の塗装、着色の工程。
    ここからはむき出しになった木肌に色を入れて、本来の木目の良さを際立たせる
    いわばお化粧の工程になります。

    テーブル削り表面再生修理リペア家具

    削り出したメインの天板も、ステイン着色でナラ材のもつ木目が際立ちます。

    テーブル洗い修理リペア家具再生

    着色の工程を繰り返すことで、徐々に天板の木目が本来の照り、節、使い込まれたキズなどが
    はっきりと見えるようになってきました。まだまだこれから。

    テーブル汚れ落とし修理リペア家具再生

    中塗りのウレタン塗装。
    ここからの工程は塗膜を作る工程。塗装の肉を全体に付けて、塗装全体の強度をつけていく大切な工程。

    ダイニング補修テーブル再生修理リペア家具

    メインの天板もウレタン塗装。サンドペーパーで途中研磨を入れながらウレタンを塗り重ね。

    家具修理補修リペアテーブル

    徐々に塗膜のツヤ感と肉付きが表面に感じられます。木目を残しながらの大切な作業。

    ウレタン塗装ラッカー塗装リペアテーブル

    ここで中塗りのウレタン塗装が終了し、研磨作業から最終仕上げのウレタンフラット塗装仕上げ。
    もともとのテーブルの状態に近いイメージに仕上げるよう、ツヤ消しの塗装に入ります。

    家具再生修理補修 古い塗装落とし

    仕上がった状態がこちら。
    若干の光沢感は残しながらのツヤ消し仕上げ。下色で着色したブラウン系の色が浮かび上がってきました。

    古い家具を修理作業再塗装

    材料の部所によって若干の色の差が現れます。
    塗装で無理やり周辺の色に近づけることもできますが
    ここはあえて自然な風合いを残してのリペアにしました。

    長年使えるよう再生家具テーブル補修

    ご依頼者が約半年振りに引き取りにご来社いただきましたが
    リペアの仕上がりに満足いただいてお持ち帰りいただきました。

    新築やリフォームに合わせて、家具をお預かりしながらの修理再生も
    弊社では対応しています。
    思い出のある家具、親から引き継いだものなど、それぞれに手放せない
    理由のある物を、これからも使い続けるお手伝いをしております。

    修理再生家具のリフォーム、ご要望あればご相談ください。

  4. 古い机をリフォームして女優ミラー付きドレッサーに。(修理再生)

    最初のお問い合わせは今年2019年の4月でした。

    自宅のリフォームを計画されているということで
    リフォーム期間を利用して、今使っている家具を再生・再利用したいというご依頼。

    当初、古いテーブルや座鏡なども再生候補に入っていましたが
    ドレッサーとして使っている机を使い、女優ミラー化することで
    今年の6月に机を引き取り。

    古い机のリフォームして女優ミラードレッサー
    (お客様の写真を利用させていただいてます。)

    実は。。。
    自分がバタバタし過ぎてて、リペア中の画像をほとんど残していないという
    大失態をしており、結局お客様へ発送。到着までシークレットの状態でお届けとなりました。
    (すみません)

    で、お客様よりお送りいただいた画像がこちら。(すみません、これも流用させていただいてます。)

    古い机のリフォームして女優ミラードレッサー

    古い机のリフォームして女優ミラードレッサー

    このお客様、ご自身のリフォームをブログにまとめており
    リフォーム最中の様子を拝見することで、女優ミラーをどのようにデザインするのかを
    参考にさせていただきました。

    仕上がりの色など、完成する家のイメージを知ることで
    とても仕事がしやすくなりました。ありがとうございました。

    お客様のブログでご紹介いただきました。
    「築55年のスケルトンリフォーム」

    リフォーム内容じっくり拝見すると
    ほぼスケルトン状態まで解体しているので、新築といっても過言ではないです。
    リフォーム前の家と比べると、同じ構造で作られているとは信じがたい。

    ひとつひとつ拘りあるインテリアの中に
    リフォーム女優ミラーが迎えられて、本当に良かったです。
    ご依頼いただき本当にありがとうございました。

    家具のリフォームには、修理再生に掛かる費用の他に
    往復する送料が必要になります。
    この送料コストが案外と高いため、新品を購入するよりも
    修理の方がトータル費用が高くなる可能性があります。

    新品の家具が安く買える時代です。使い続けたいというご要望に合わせての
    修理・再生・リフォームをしております。
    ご希望・ご要望ございましたら、いつでもお問い合わせください。

    リフォーム工事期間に合わせてのお預かりもしております。

  5. 古い家具鏡台の修理・再生・再塗装:なつかしい桑の座鏡

    古い家具鏡台の再生修理

    私はこの座鏡の年代には生まれてませんでした。
    お預かりした座鏡の材料やデザインからして
    昭和30年頃の座鏡では無いかな?という修理 再生 再塗装です。

    座鏡の再生修理

    お送りいただき状態を確認しました。思っていた以上に痛みが激しい。

    古い塗装を落とす再生修理

    鏡部分はかなりデリケートで扱いに注意。
    鏡は重たく今の鏡とは違う成分でできてるのがよくわかります。
    本当は新品に替えた方が映りはキレイになります。
    でもこれはこのままお使い頂いたほうが良いかと思いそのまま。
    なぜならこんな鏡はもう二度と手に入りませんので。

    鏡台のリペア

    さっそくパーツにして塗装前の研磨作業になります。
    木目を残しつつ表面の塗装だけ削る。
    古い鏡台なので、力の掛け方にはかなり注意しながらの作業です。

    座鏡の修理再生

    長年染み込んだ生活感は木材の奥まで浸透していて
    表面を削ってもなかなか塗装は入り込みません。
    画像のように塗料を弾き返してしまいます。
    これには苦労しました。

    古い家具の修理

    それでも何度か塗料を拭いては削ってを繰り返し
    やっと塗料が入り込むようになりました。使っている材料が良いので表情は生きていますね。

    家具再生修理

    仕上がった状態がこちら。天板は部分的にはパテ埋めもしています。
    若干濃い目の仕上げにさせていただき補修を分かりにくくしています。

    家具の金具取替え

    中の引き出しも取っ手は再利用させていただきました。
    この繊細な取っ手は今では入手不可能。
    経年劣化で簡単に折れてしまうのため、取り外し・取り付けもかなり苦労しました。

    家具壊れた丁番取り替え

    壊れた丁番も新しく交換。昔の鏡台はマイナスネジを使ってました。
    マイナスネジは味わい深いのですが、今回は普通にプラスネジに替えさせていただきました。

    鏡台の鏡取り替え

    鏡と枠を止める横ネジ。こちらも今では手に入らない物。
    そのまま流用しました。

    修理家具再塗装ドレッサー

    完成した座鏡がこちら。
    かなりの年代物のため、強度には不安ありますが、大切にお使いいただければ
    まだまだ現役で活躍できます。むしろこのような貴重な鏡台は無いので
    ぜひこれからも使い続けて欲しい。そんな気持ちで発送完了しました。

    前にも書きまして繰り返しです。
    修理費以下で新品で安く買える時代です。
    そしてメーカーの立場からすると修理・再生は採算度外視の作業になります。
    使い続けたいというお気持ちがあれば、私たちはこれからも古い家具を再生して
    その思いを引き継いでいきたいと思っています。

  6. 椅子の修理・再生・再塗装・クッション張替え。(お友達バージョン)

    今回の修理再生はお友達からの依頼でした。

    やんちゃな男子二人の兄弟をちっちゃい頃から知っています。
    トランポリンのように使っていたらしい、その座面の凹み方が
    荒々しさを語ってくれます。

    いったん、全部を分解して使える部品と新調するものを分けました。
    このメーカーさん、国内では一番シェアあるだけによく考えられた設計です。
    デザインとは何なのかをあらためて勉強できる構造です。

    バラバラにできるからこそできるパーツ塗装。このあたりからお友達の好みを意識してのリペアが始まりました。
    音楽が大好きなお友達。そのハードなロックに近いイメージをして仕上げることにしました。

    1脚はホワイト。もう1脚はブラック。そのための塗装が始まりました。
    この色の選択も私が決めました。もう好き放題ですね。
    (きっと喜んでくれると信じてるから。)

    出来上がったフレームとファブリック。
    良い趣味と悪趣味のギリギリを攻めました。普通ではここまでしませんので心配なくどうぞ。

    ん〜。微妙にハードロックのにおいがする椅子になりました。しっくりくるはず。

    彼の子供たちがふたたびトランポリンにしないことを心から願っております。

  7. 20年前の自社ドレッサーのリペア・再塗装・クッション張替え(4/22追記)

    20年以上前に製作していたドレッサーの修理再生のご依頼です。

    当時はインターネットでやっと情報発信を初めたばかりで
    (sekimoto.co.jpは1999年ウェブスタート)
    今のように直接ご依頼がある時代ではありませんでした。

    ドレッサー修理

    こちらが送られてきたドレッサー。20年立ちますので傷や経年変化はもちろんありますが
    愛情を持って使われているのがよく分かる良い状態です。

    ドレッサーリペア

    普段使う時にできた細かな傷はあり、家具を本来の道具として使われている
    いわゆる手沢(使う人の手によって生まれたツヤや使用感)が感じられて
    これはこれで味だと思いました。

    ドレッサー再塗装

    さていったんすべてのパーツを取り外し、再塗装のスタート。
    凹みキズなどはなるべく補修していきます。

    ドレッサー引き出し修理

    引き出しの桐も経年での汚れがあり
    こちらも塗装してなるべくわからないようにする方向で。

    ドレッサー鏡入れ替え

    鏡をよく見ると「くさり」と呼ばれるサビのようなものが出ていたため
    こちらの判断で外して新規に作ることにしました。
    その分塗装がしやすくなりました。

    ドレッサー椅子再塗装

    椅子のクッションも20年使うと中のウレタンがヘタってしまい
    こちらも今回張替えをご提案。
    白いドレッサーに合いそうなファブリックを選択させていただきました。

    ドレッサー修理再塗装

    すべての塗装が完了し、新品の鏡や
    金具類のパーツを取り付けて完成。

    ドレッサー再生

    真っ白なぱっと見新品のドレッサーに生まれ変わりました。

    ドレッサー椅子張り替え

    引き出しの中も真っ白になったので、多少傷はありますが
    それでも以前とは見違える状態に。
    椅子のファブリックも我ながら良い感じです。

    今回、娘さんへプレゼントされるとのことで
    またあらためて20年かそれ以上使っていただけるのではと思います。

    自社ドレッサーの場合、作りや素材が分かるため
    修理の可不可が即答できてよかったです。

    もちろん他社さまのドレッサー家具でも修理再生ご相談ください。

    ※4月22日追記

    ご依頼いただいた方から納品先での写真をいただきましたので
    掲載させていただきます。(ご了承いただきました。)
    リペアさせていただき本当に良かったです。

    リペアしたドレッサー

    リペアした鏡台椅子

    リペアのお問い合わせの回答。

    家具のリペア(修理・再塗装)というのは料金がしっかりと掛かります。
    新品から塗装するのはまだ楽なのですが、リペア塗装の場合は
    まず、今の塗装をいったん剥がす必要があり、新品を塗装するよりも
    時間が三倍はかかってしまうからです。

    安い家具が店頭にいくらでもある今の世の中
    同じ機能だけで考えたら、新品を買うという選択もあります。

    けれども、持ち込まれる家具の再塗装にはそのようなお金に換算できない
    なにか特別な思い出、想いがいっぱい詰まっていて
    買えるかもしれないけれど、もう一度使いたいという気持ちが一緒についています。

    喜んでいただけることが、こちらとしても一番嬉しい仕事になります。

    新しく買うという選択がありますが
    もし、もう一度使ってあげたい特別な家具ならば
    修理・再生・再再生・リペアしてみてはいかがでしょうか。

  8. 修理再生 ダイニングテーブルと椅子 再塗装・リペア・張り替え

    2018年の12月にダイニングテーブルと椅子6脚
    修理・再塗装・クッション張り替えのご注文をいただきました。

    最初にご依頼者より送られてきた資料がこちら。
    わかりやすくまとめていただき、修理の判断がし易く助かりました。
    修理再塗装家具ダイニングテーブル

    現物を一度確認したいため、椅子1脚とテーブルの一部をお送りいただきました。
    修理の可・不可を確認した上で残りをお送りいただきリペアの開始。

    塗装剥がし再塗装リペアダイニングテーブル

    実際にテーブルを組んで確認。
    事前に資料で確認してましたがやはり実物は結構な痛み具合。塗装はしっかりしており、その分剥がすのが大変な状態。

    クッション取り替えダイニングチェア

    椅子は先に既存のクッションからはずして、塗装を剥がす作業に。
    (画像はすでに作業が進んでおり剥がし始めてます。)

    塗装剥がし再塗装ダイニングチェア椅子

    剥がす作業が進行しますが、なかなか塗膜が厚くて全てを落とすのが大変。
    削っても削っても基調色が残ります。

    リペア塗装ダイニングテーブル

    テーブルの方も塗装剥がしスタート。椅子と同じくこちらも手ごわい。

    塗装剥がし再塗装ダイニングテーブル

    徐々に綺麗になってきました。
    それでも基調の赤色が残ります。

    塗装剥がし再塗装ダイニングチェア

    椅子もかなり削り込み、これ以上は椅子が変形しそうなためここでストップ。
    最初の状態から比べるとかなり色が落ちました。

    再塗装ダイニングテーブル

    テーブルはフラッシュ構造(合板と芯材の組み合わせ)のため、削り込むことは不可能。
    そこで突き板(木を薄くスライスしたもの)で張り替えてしまうことに。

    ご依頼者が無印の家具をお使いということで、無印がよく使う「オーク材」で張り替えることにしました。
    ベッドも無印のオーク材ということで材料は迷いませんでした。

    オーク材リペアダイニングテーブル

    元の状態がわからないオーク材テーブルに大変身。

    修理突き板張り替えダイニングテーブル

    テーブルの脚もオーク突き板で張り替えたため、新品のような状態。

    リペアダイニングセット

    塗装を剥がした椅子と突き板で張り替えたテーブルをセットしてメールで写真を送る。

    修理再塗装椅子チェア

    さて、ここで問題発生。
    椅子の赤で囲った丸部分、試しに塗料を塗ってみると、削ったはずの塗料が中から滲み出てくる。
    木の中まで浸透した赤い塗料が、実はまだ木の奥には残っていて
    上から塗料をかけると中の塗料が引っ張り出される。(浸透圧ですね。)

    リペア塗装ダイニングチェア

    再度削って塗料をかけても、同じ現象が。これはもうお手上げ。

    ということで当初色を着けないというのが塗装の条件でしたが、着色をしてこの赤い塗料を目立たなくさせる作業に変更。

    ご依頼者にも説明しご了解いただきました。

    再塗装椅子チェア

    苦肉の策で再塗装した結果が右側。
    若干下の赤い塗料が見え隠れしますがそれでもかなり隠せました。

    再生ダイニングテーブル

    そして突き板で張り替えをしたテーブルも塗装に。こちらは本当に新品の状態に。

    リペアダイニングテーブル再塗装

    脚も取り付けてテーブル完成。上から見える部分は完全にオーク材新品テーブルです。

    ダイニングチェアーのファブリック張り替え

    椅子も塗装が終わりクッションが張り上がりました。
    青系のデニム色のようなファブリックはご依頼者へ数種類サンプルを送り決めていただきました。
    発色良く張りのあるしっかりとした良い生地です。

    修理椅子のファブリック張り替え

    6脚揃いました。ファブリックの青い色が目に先に飛び込むため、いい意味で塗装の中にある赤い基調色がめだたなくなりました。

    再塗装中に何度も何度もメールで画像確認いただき
    そのうちにご依頼者とコミュニケーションが深くなり
    私がお会いしてみたい気持ちと、送料が節約できるため自分で配達に伺うことに。

    修理後のテーブル椅子設置

    配達後、組み立てして設置した状態。
    家の雰囲気とテーブル椅子がとても良く合っています。

    ご家族ともいろいろお話しさせていただき
    このダイニングテーブルセットは40年前にご依頼者のご両親が購入されたお話しや
    元のメーカーからは修理を断られたことなど
    ここに至るまでの経緯を聞かせていただきました。

    実際にご両親にも座っていただき、また綺麗な状態で使えると
    とても喜んでいただけました。

    当初予定よりも時間が掛かり、弊社としても大変な再生作業となりましたが
    結果お客様に喜んでいただけたことがなにより嬉しかったです。

    修理再生にはそれなりのコストが掛かります。
    ただ捨てて新しいものに買い換えるだけでなく
    思い入れのある家具をもう一度使いたいというご要望あれば、これからも対応していきます。

  9. 古いタンスの修理。

    親が使い続けたタンスをリフォーム時に修理。

    そんな相談をうけて、すっかり時間が経ってしまいました。
    なんとか年内に取り付け完了。遅くなりすみませんでした。

    丁番のほとんどが壊れてしまい、けれども扉そのものは小キズがあれど十分に使えるレベル。
    (あと10〜20年は十分に持つと思う。)

    扉の丁番部分を加工し直して、丁番を新しくしました。

    今ではなかなか見ないレトロな感じのデザインと塗装仕上。

    今はこの方がおしゃれに見えますね。

    これとは別に昭和20年から使っていたであろう物をお預かりしています。
    使い続けるお手伝いも普段の仕事とは違ってとても刺激がありますね。

  10. 家具リペア ジョージナカシマの家具縲鰀

    ジョージナカシマの家具

    色々な家具を修理再塗装しましたが、こんな有名デザイナーの家具と
    修理で会う事になるとは思いませんでした。

    いつ作られたのか、この家具を使っていた人は大豪邸に住んでいた方という
    ことは分かってますが、おそらく1980縲怩P990年の日本が高度成長期に
    あった頃だと想像できます。

    デザイナーのジョージナカシマもちょうどこの頃に亡くなっており
    実際には日本の桜製作所で製造されたものでしょうから
    基本的なデザインは踏襲されていたのでしょう。

    あとはその時使う材料によってディテールは決められ
    まさに「自然との調和」から生まれた家具だということが分かります。

    節もあり、木の皮もあり、いっさいの対称性が無い、この家具のどこかに
    作った職人とデザイナーのお仕着せではない暖かみのこだわりを感じます。

    残念ながら本日引き渡しましたが、許されるなら使ってみたかったですね。
    (まぁ金額が金額なので怖くて使えませんし、預かりものなのでそれは無いですが。)

    自分もある方の「名作」と言われる椅子を愛用しています。
    見て一瞬にして心奪われた椅子で本当に大切にしています。
    手の当たるところは飴色にツヤがでてきて、シートは若干擦れて傷がつき
    自分のおしりの形にアタリがついてますが、たぶん一生使い続ける家具の一つ。
    なんでもない毎日の中で、この家具と一緒で良かったと思えるような
    家具と出会えるって素晴らしい事だと思います。
    あの会社に作ってもらって良かったと言われる家具メーカーをこれからも目標に。

  11. 家具リペア チェスト タンスの再塗装

    タンス(チェスト)の修理再塗装のご依頼がありました。

    まずはどんな状態だったのかを写真で。

    タンス修理

    タンスのシールって懐かしい感じしますね。

    タンス傷修理

    ここにも何かが貼ってあった痕跡が。

    チェスト 再塗装 傷

    全体的に木部が動いてきている。(経年変化で仕方ないと思います。)

    引出し家具 修理 再塗装

    角がぶつかったのでしょうか。塗装が剥がれて下の木部が見えています。

    家具の傷直し

    正面から見ても全体的に当てた傷が目立ちますね。

    元々の色、「真っ白ではなくてちょっとクリーム色っぽい。」
    というご要望に合わせて、下地はとにかく白で傷を隠していき
    最終の仕上げ塗装で1%程度の隠し色をまぜて塗装。

    こんな感じに仕上がりました。

    チェスト修理

    再塗装 家具タンス

    ハンドルも全て新しくしました。
    もっとも穴のピッチが決まってたので選択肢は限られてしまいましたが。

    傷の修理 家具

    目立っていた傷もこの通り。

    リペア家具 修理方法

    優しい感じの微妙な色合いも出てますね。

    修理家具塗装方法

    このタンス、よく見たら同じ静岡のメーカーが作ったものでした。

    正直なところ。

    家具のリペア(修理・再塗装)というのは料金がしっかりと掛かります。
    新品から塗装するのはまだ楽なのですが、リペア塗装の場合は
    まず、今の塗装をいったん剥がす必要があり、新品を塗装するよりも
    時間が三倍はかかってしまうからです。

    安い家具が店頭にいくらでもある今の世の中
    同じ収納力だけで考えたら、新品を買うという選択もありますから。

    けれども、持ち込まれる家具の再塗装にはそのようなお金に換算できない
    なにか特別な思い出、想いがいっぱい詰まっていて
    買えるかもしれないけれど、もう一度使いたいという気持ちが一緒についています。

    今回のタンスもお届けしてとても喜んでいただけました。

    もちろん、喜んでいただけたことで、こちらとしても大変嬉しい仕事になりました。

    新しく買うという選択もありますが
    もし、もう一度使ってあげたい特別な家具ならば
    修理・再塗装してみてはいかがでしょうか。

  12. 家具の再塗装について。

    粋場

    そう頻繁にある仕事では無いのですが、現在3件の家具の再塗装の仕事をしています。
    (見積もり中も1件ある。)

    一つは古い鏡台の再塗装。
    一つは古いリビングテーブルや椅子の再塗装。
    そして、古くは無いけれど塗り替えご希望のための再塗装。

    どれも時間と手間を掛ければ、新品とまで言えなくても
    また新たにこれからも長く使ってみようと思えるような仕上がりになりそうです。

    そしてどの再塗装にも言えることは、「新品を塗るよりも難しい」ということです。

    まったく無塗装の木地から塗装をするのは、色の調合さえ間違えなければ
    もうすでに何十年も家具塗装をしてきたウチの会社にとって
    目をつぶってまでは言わないけれど、いつもの日常の作業です。

    しかし。
    再塗装となるとまったく別物。

    なぜかというと、下の素材が何でできているのか、塗装は何塗装なのか、
    塗装方法が分かったとしても、何の塗料を使ったのか。
    未知な部分があるからです。

    塗装というのは1回で終わるわけではありません。

    素地を研磨して調整したり、塗幕を強くするために塗り重ねをして
    何回も工程を重ねて最終仕上がりまでもって行きます。

    その時に一番大切なのは、次の工程の塗料がいかに密着するか。

    この密着度が低いと、塗装不良を起こしてしまうからです。

    塗料にも相性があって、お互いに親和性の高い塗料を使うのがベスト。

    塗り直しの場合、今付いている塗料が何なのか分からないので
    どうしても剥がす作業から入ります。

    塗るよりも時間が掛かるこの剥がす作業。

    パーツでばらせる家具ならまだ作業性が良くても
    完成して組み立ててあるモノは手作業が主体となって、とにかく時間との戦いです。

    そしてその剥がす作業の出来次第で完成したときの仕上がり感を左右するので
    塗る以上に剥がす作業が重要になってきます。

    まぁ、でも、そうは言っても、塗り直して届いたときの、まだ見たことの無い
    「わぁ!」っという驚きと、塗り直してもらって良かったというメールをいただく事で
    今回もまた喜んでもらえるだろうという想像でコツコツと作業してます。

    今お使いの家具をもう一度きれいにして使い続けたい。
    多少コストは掛かりますが、大切な家具ならば、特に思い出の詰まった家具ならば
    再塗装してみる価値が十分にありますよ。

    金具が壊れていたり、鏡が腐食していたりとか、新品にパーツを入れ替えることも
    再塗装と合わせて出来ることもあります。

    写真をメールで送っていただき、サイズや今の状態などをある程度お聞きすることで
    まずは可能かどうかという判断ができます。

    なにも新しい家具を売ることばかりが仕事ではありません。
    古い家具をもう一度再生するお手伝いも、関本家具装芸の仕事の一つです。

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