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古い座鏡の修理・再生・リペア塗装・鏡の入れ替え

74年前、結婚したばかりの主人に作ってもらった座鏡を修理したい。

というご依頼が、この方のお孫さんの奥様を通じてメールがありました。以下メールの内容抜粋します。

先日、私の夫の祖母の大切な鏡台が、事故で壊れてしまいました。
この鏡台は74年前に家具職人であった祖父が結婚したばかりの妻のために特別に作ったもので、祖母が非常に悲しんでおります。
残念ながら制作した祖父は30年前にすでに他界しており、修理できる者が親族にはおりません。

メールで送っていただいた座鏡の写真

という内容のメールを見て、すぐにご連絡をし、画像を色々な角度からお送りいただきました。珍しい黒柿の座鏡。74年前に家具職人だったご主人が奥様のために作られた座鏡の修理。他に替えるものが無い唯一無二の物。お預かりさせていただきました。

一旦分解して極力パーツに。

まずは古い金具などを取り外し、できるだけ再利用したいので慎重に。たださすがに経年劣化のため金物の腐食がすすんでおり、簡単に折れてしまう。とりあえず保管。74年の歴史感じる使われた雰囲気。

鏡は割れてすでに無い。裏板も損傷が激しい。
欠けてしまった木枠は似ている材で補修。裏板は合板でしっかり補強。

準備が整ったため、ここから古い塗装を剥がす作業から。ところどころ脆くなってる部分もあるが、材料が良いためしっかり削り込みできる。やはり昔の家具は材料が豊富だった時代だけに良い部分を贅沢に使用してるのがわかる。

天板の古い塗装を剥がす作業から。
黒柿は希少材。鏡を支える支柱もしっかり削り込む。

全体の塗装を落としたところがこちら。

ところどころキズがあるが、これから塗装で分かりにくい状態にする。

塗装工程の始まり。まずは全体を濃い目にする必要があります。深みを与えることと、なるべくキズを目立たなくさせるため。おそらく最初に使われた時よりも濃い目に仕上がると思いますが、きれいに見える事を優先します。

着色用塗料の1回目。木目がはっきりと出て、すでに雰囲気あります。
鏡の木枠や引き出しも着色。こちらも深みが増してきました。

やはり色を入れることでキズがわかりにくくなり、木目も際立ちます。次は全体に塗膜を付けて塗装強度を持たせるための中塗りに入ります。

塗膜ができて少ししっとり感が生まれる。
何回か塗膜を付ける工程を重ねて、いっそう塗装の肉厚が増してさらに木目に深みが生まれる。

ここまで塗料が乗れば、そう簡単にキズがつかず剥がれることもない。ここからは最終工程の仕上げ塗装。研磨をして表面をなめらかにしてからの塗装。

つや消し塗装のため、落ち着きが出ました。

ツヤ感は消えましたが、全体にやさしい雰囲気と上質な仕上がりに。補色でもう少し濃い目の塗料を薄く乗せたので、よりキズも分かりにくい状態に。

鏡も新規に入り、金具など取り付け完了。

座鏡全体
引き出し表面や天板の状態
引き出しの中もいったんすべて削り込みました。取っ手もすべて再利用です。
座鏡の背面。こちらも正面と同じ塗装で仕上がってます。

大変ながらくおまたせし、申し訳ございませんでした。

家具再生というのは非常に難しいですね。

弊社に届いて見て、初めて分かるリペアの難所があります。

その家具にこだわらなければ、新品の家具がいくらでも安く購入できる時代です。なので使い続ける理由がなければ買い替えをオススメしてます。

今回のように、亡くなられたご主人がご結婚当初に自ら作られた鏡台となると、買い替えはありません。私達も極力費用は抑えつつ、でもやはりリペアは非常に時間が掛かる取り組みです。なるべくご希望を叶えられるよう寄り添ったご提案をしていきます。

家具のリペア・再生・再塗装。ご希望ありましたら一度メールしてください。

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