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家具再生~鏡台の修理~

お得意様から「古い鏡台の修理(再生)をしてもらえないか」と依頼がありました。

送られてきた画像はこんな感じ。

とても良い仕事で、確かに捨てるにはもったいない鏡台。
古い家具で一概に言えるのは、
1.今よりもよい材料で作られた家具が多い
2.職人さんの腕の見せ所が多く、工芸品に近い
3.本物の材料で出来たものは再生が可能な場合が多い

きっとその当時、安くない買い物だったと思いますが
今のコスト優先で作られた物よりも、本物の材料と確かな腕で
作られた物は、長く使うことで結局安い買い物になると
いつも気が付かせてくれます。

修理1
全体的に痛みが多い。
修理2
ツマミも途中で換えてあるし、台輪も取れてしまってる。
修理3
鏡も腐食して曇ってしまってる。鏡枠もかなりの痛み。
修理4
象嵌もかすみ、キレイな面材もところどころ取れて無くなってる。

実は去年のうちに納める予定が
ちょっと予定が遅くなり、結局年が明けての納品になりました。

修理が終了した状態です。

再生1

どうですか?
引き出しもキレイに直ってるでしょ?
鏡も新しくし、古い塗装は全て落として完全なる再塗装です。

再生2

象嵌もこの通りはっきりと浮かび上がりました。
面材も付け直し、取れていた台輪も新しく作り直しました。

再生3

ツマミも黒にすべて新調。

いかがですか?

古い家具は思い出の詰まったものが沢山あります。
以前も
「亡くなったおばあちゃんが使っていた鏡台を修理して」とか
「古民家の古い駿河箪笥を玄関のオブジェに変えて」という修理を受けました。
思い出を残しながら新しくすることでまた使い続けられる物が沢山あります。

新しいものを手軽に安く買うよりも
古い家具を手直しすることで、家具との距離感がまたぐっと近くなる生活方法。
地球に優しいとは、省エネで作られた物を買うことじゃなく
使えるものを使い続けることの方が大切だと思います。
そして、良い家具はずっと残していきたいですね。

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