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8.182010
デジタルかフィルム(アナログ)か。
ウチの奥さま、10代の若いときに一眼レフのフィルムカメラを使って
(まだ当時はフィルムしか無かった時代)
暗室で現像までしていたカメラマニアだったので
自分みたいにここ最近1年くらい
お手軽デジタル写真を撮ってる人とは違って土台がある。
今のデジタル時代、暗室でやった現像はパソコンの中ですぐに出来ちゃうし
三脚使った撮影なら、フォトショップ使ってアンダーとオーバーの画像くっつけて
全域で露出が最適なんて、まるで逆光の中で人間が目で見ているかのような写真だって
簡単に作れちゃう。
しかもレンズもカメラも性能が良くなってるから
手持ちで1/15secなんて撮影も平気だけど、奥さまは考えられないそうだ。
フォーカスも早いし、レンズ次第ではスパっと切れるくらいのシャープさが簡単に出るし
よほど間違った設定をしなければ、そこそこの画が得られる。
日本のカメラメーカーは、素人の潜在的なカメラへの興味を掘り起こした
という意味ではビジネス的に成功していると思う。
で、奥さまはそれがつまらないそうだ。
「どっちかって言うと、ピントが合っててもソフトな感じの画が好き。
フィルムでしか味わえなかったあのやわらかさがイイ。」
そうである。
デジタルしか知らない私には何も言い返せない言葉である。
私が持ってるLPレコードの良さを、ipodしか使ったことのない娘に分かってもらうのと
たぶん同じかもしれないな。
(と言いつつも、やっぱりデジタルのお気軽さが私は好きです。)