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右と言われたら左。

横浜の夜景
(写真は年初めに行った横浜の風景)

材料その他、資材もろもろ震災以降徐々に値上がりをしていたが
ここ最近の円安、また若干建設関係で材料が品薄状態なのか
需要が増えれば材料が若干値上がりしていくのは当然のこと。

お正月の風物詩となった、築地の初マグロの競り。
去年のマグロの単価と比べて20分の1となってしまった今年の初競りの
ニュースは誰でも見聞きしていると思うけど、やっと本来の値段に戻ってきたという
印象の方が強かった。
競り合えば価格は上昇する。
原理原則当たり前の事だけど、一旦そこから意識を外さない限り、自らがその過熱に加担することになる。

材料の価格はその時代時代の需給バランスで当然のごとく上下するが
基本的には優良な木材は年々減少傾向にあって、同じ単価でも来年は同じ質が
手に入るかというと、長期で見たトレンドは値上がり傾向にある事は変わらない訳で
質が落ちるか値段が上がるかのどちらかになる。

弊社はその時々で、その大きな流れから少し外れたところで材料を見ていた傾向がある。

これは私(専務)ではなく弊社社長が以前に取った行動であるが
他のメーカーがナラ材に集中している時代に、見た目や質感が塗装方法によって
ナラ材に引けをとらないニレ材に目をつけて、価格が過熱しない材料を使って
無駄なコスト競争から一歩外れた材料仕入れをしていた。

もちろんニレ材を使うデメリットもあり、そこは木工と塗装の技術があって
はじめて家具に使う事ができたのであるが、ようは世間一般が右を向き出したら
左を向いてみるというのが、他とのメーカーとの差別化と生き残りのヒントが
隠されていると今でもその気概が残されている。

木材は広葉樹が家具用として高級材との認識がプロ側にはあり、また広葉樹の中でも
樹種によって価格もばらばらで、それこそ希少であればあるほど高級材として扱われる。
しかし、このプロの価格意識で一般の方と話しをすると、とてもズレた感覚が
プロの中に植え付けられているのが良くわかる。
例えばAという材料がBという材よりも高価であるというのは、プロの中だけでしか
通用しない常識だったりするのである。
一般の方から見たら、どちらも素晴らしい優劣付け難い材料であるのに。

過当競争し入手しにくくなる傾向に人間と言うのは弱い存在。
他よりもお金を出せば入手できる物も、来年は入手できなくなるかもしれない。

プロの目から見た価値観で材料を決めるのではなく、時には素人の目に戻って
気がつかなかった材料の新たな価値を創造する事も、大きな流れに簡単に流されない
小さなメーカーとして出来る事の一つである気がします。

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