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グッドデザイン会場へ。

東京ミッドタウングッドデザイン会場

鏡台がメインの仕事ですが、鏡台を作る技術を他の木製品へも併用して
色々な要望に合わせたものつくりをしています。

家具というのもその時代の暮らしに合わせた作り方に変化をしていきます。
鏡台を例にすると、おばあさんが使っていた鏡台が残っている家では
畳の部屋で座布団に座りながら鏡を使っていた習慣があり
座鏡と呼ばれる椅子の無い、小さい引出しが3縲怩Sハイついた背の高い
それでいて間口の狭い、たて長の鏡台がほとんどです。

居間で座卓に座りながら家族と食事をするというのも、自分としては好きなスタイルではあるが
今から家を建てる人のほとんどは、ダイニングテーブルで椅子を4縲怩U脚そろえるというのが
一般的な食事スタイルだと思います。

人はそれぞれ理由を明確に持たず、なんとなくざっくりとしたイメージの中で
自分の標準スタイルを探し、生活に取込んできていて
風習とか習慣とか呼ばれる、実は明確な定義の無い中で選択をしているだけなのです。

私がこの会社に入ったばかりの頃は、婚礼3点セットなんて呼ばれて
タンスと鏡台と下駄箱やら食器棚やらダイニングセットやら
まずは婚礼ダンスに鏡台が無ければ始まらないなどと言われた時代でした。

今、接客にそんなこと最初に言い出したら、時代錯誤も甚だしく
そんなお店も無いでしょうけど、この20年で鏡台も持たせるものではなく
自分の意志で選ぶものになりました。

鏡台を取り囲む現状も様変わりですが、もっとも家庭の中でデリケートな家具は
仏壇ではないでしょうか。

そんな仏壇を現代の生活スタイルに合わせた形するプロジェクトに参加させていただき
今回、このグッドデザイン賞の受賞会場に初めておじゃますることができました。

デザインというのは単に目新しい形を作る事ではなく
世の中に存在しているが気がつかない問題、もしくは気がついていても風習や習慣という
定義の無い言葉が問題とさせない事を、はっきりと問題定義して
使う人と作る人のギャップを埋めて行くもの。
それが本来のデザインの意味ではないだろうかと思います。

今回はその問題定義が明確で、これからの生活スタイルにまで
浸透していきそうな仕事をさせていただきました。
まだまだ入り口。これからが本当の意味でのデザインだと思います。

A4 BUTSUDAN

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