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2.262012
特注製作オーダードレッサー「半三面リッツ750」。(製作12)
オーダードレッサーの紹介です。
関本家具装芸のプロパー商品で、リッツ(リンクはこちら)という横幅90cmの
ドレッサーがあります。今回はそのサイズオーダー的なドレッサーとなりました。
今回の特注のご依頼は、「幅が75cmで収納がすべて引き出しの半三面ドレッサー」という点に絞られていて
塗装色、クッションの素材や色などのご希望が最初から決まっていたという事もあり
打ち合わせから製作、完成までがとてもスムーズに進められました。
「扉ではなくて引き出しにする」というご要望から、当初、クリスタル(リンクはこちら)をベース
にするという選択肢もあったのですが、コストや使い勝手などを考慮して、結局リッツをベースにスタート。
イメージを明確にするため、画像を合成し、完成のイメージ写真を作りました。
以下がイメージ写真と図面です。
商品写真を合成して完成イメージに。
簡単ですが必要な情報が最低限分かる図面。
さて、出来上がったドレッサーはというとこちら。
正面から見たところ。
どうですか?
イメージの合成写真とそっくり、というか見分けがつかない位に仕上がりました。
無事に配達が完了して、ご購入いただいたY様より嬉しいメールをいただきました。
(ご本人にご了解を得て掲載させていただきました。)
この度は素敵なドレッサーを有難うございました。
とても気に入りました。パーフェクトです!
椅子の形と皮も、気に入っています。
デザイン・色等全て希望通りですし、引き出しの開閉が軽くスムーズで
細部もしっかりと丁寧に作られていると思いました。
関本家具装芸様にお願いして、本当に良かったです。
大切に使います。
どうぞ皆様にも宜しくお伝え下さい。
今回のドレッサーはご依頼者のご要望がハッキリと絞られていて
それ以外の仕上げに関してはすべてお任せいただけたことで、とても仕事がスムーズでした。
ドレッサーを考える上で難しいのは、内部の仕様全部に制約をつけてしまうと
寸法やバランスでどこかつじつまが合わなくなることです。
例えば、高さ100cmのチェストで引き出しを4ハイにしても、各引き出しの内部寸法は25cmではないからです。
(構造上、天板や棚板、下台などの寸法を考慮していくと引き出しを増やすにつれて収納は減っていく。)
Y様の場合、絶対に必要な部分(寸法・仕様)と、それ以外はお任せ(内部構造)でというご依頼で
こちらとしても守るべきところがハッキリと見えて、図面から製作が順調に進みました。
せっかく作る世界で1台しかないドレッサー、いろいろな要望を盛り込みたくなります。
けれども、機能とバランスを整える上で一番必要なのは、機能に優先順位をつけて
どこかで線引きをしていただけると、最終のバランスはお任せいただけることで
製作期間の短縮やコストを抑える効果につながります。
Yさま、こちらこそオーダードレッサーのご依頼をありがとうございました。
ぜひ大切に長年お使いください。