ついにと言うか、やっとと言うか、以外にあっさりと静岡に「梅雨明け」宣言が出ました。

今週初めにここで「梅雨明けか？」と言ったのが当たってました。むふふ。

梅雨。
なぜ天気がそんなに気になるのかというと
家具塗装と天候は切っても切り離せない関係があります。

私の塗装工場は乾燥機の中で強制乾燥をする塗装ではなく
あくまで自然乾燥の塗装をしています。

そのためその日の温度、湿度によって使う塗料を細かく調整し
その日に合った塗料と塗装方法を、今までのデータ+職人の「勘」をもとにして
配合・調整をします。

毎朝の朝礼では、梅雨時の高温多湿条件や真冬の低温乾燥の条件下などの特別な
要因が重なる時期は、特に天候の話が最初にでてきて、週間予報を見ながら
その週の塗装の工程を調整することもしばしば。

一番泣かされるのが、この梅雨時。

朝一、雨が降っていたと思ったら、急に晴れて気温が上昇し、それまで濡れていた地面から
一斉に上がってくる蒸気が湿度も上げる。

これを無視すると完全に塗装不良を起こしてしまうので、急に途中から塗料を変更したり
クレイジーな行動に見えるかもしれませんが、ストーブ点ける時もあります。（外気温３０度ですよ。）

そうやって、一年中、どの時期に塗装しても同じ条件に仕上がるように努力してますが
それでもこの梅雨時が終ったというのは、一つの山を越えた感じがあります。

暑さ寒さも彼岸までと言いますので
今度はこれから２ヶ月間、猛暑との戦いが始まりますが
スーツ着て外回りして頑張ってる人もいるので、そんなグチばかりこぼしていても
仕方ありません。

私たちの作った家具を待っていただいている人のために
毎日おなじ家具に仕上がるよう、淡々と天気と対話をしていきますよ。

（写真は今朝の富士川沖から撮った朝焼け。霧が一瞬晴れた時の一枚。）