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10.132012
家具リペア チェスト タンスの再塗装
タンス(チェスト)の修理再塗装のご依頼がありました。
まずはどんな状態だったのかを写真で。
タンスのシールって懐かしい感じしますね。
ここにも何かが貼ってあった痕跡が。
全体的に木部が動いてきている。(経年変化で仕方ないと思います。)
角がぶつかったのでしょうか。塗装が剥がれて下の木部が見えています。
正面から見ても全体的に当てた傷が目立ちますね。
元々の色、「真っ白ではなくてちょっとクリーム色っぽい。」
というご要望に合わせて、下地はとにかく白で傷を隠していき
最終の仕上げ塗装で1%程度の隠し色をまぜて塗装。
こんな感じに仕上がりました。
ハンドルも全て新しくしました。
もっとも穴のピッチが決まってたので選択肢は限られてしまいましたが。
目立っていた傷もこの通り。
優しい感じの微妙な色合いも出てますね。
このタンス、よく見たら同じ静岡のメーカーが作ったものでした。
正直なところ。
家具のリペア(修理・再塗装)というのは料金がしっかりと掛かります。
新品から塗装するのはまだ楽なのですが、リペア塗装の場合は
まず、今の塗装をいったん剥がす必要があり、新品を塗装するよりも
時間が三倍はかかってしまうからです。
安い家具が店頭にいくらでもある今の世の中
同じ収納力だけで考えたら、新品を買うという選択もありますから。
けれども、持ち込まれる家具の再塗装にはそのようなお金に換算できない
なにか特別な思い出、想いがいっぱい詰まっていて
買えるかもしれないけれど、もう一度使いたいという気持ちが一緒についています。
今回のタンスもお届けしてとても喜んでいただけました。
もちろん、喜んでいただけたことで、こちらとしても大変嬉しい仕事になりました。
新しく買うという選択もありますが
もし、もう一度使ってあげたい特別な家具ならば
修理・再塗装してみてはいかがでしょうか。