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7.122012
耐えどころ。
今、一番きつい時期に入っています。
そう、この梅雨の末期の天気。
ザーッと降ったと思うと、ぱっと晴れて気温が上がり、またザーっとくる。
湿度は上がる、気温もあがる。
こんな時の塗装は本当に大変です。
塗料の乾燥が早ければよいという分けではなく
適正な乾燥速度ってものがあります。
遅すぎるといつまでも乾かないし
早すぎると表面ばかりが乾燥し、中(芯)は乾いていない状態を作ると
塗膜の中に水分を閉じ込めてしまい、それが白濁する白化現象につながります。
特にこの湿度が高い状態では、塗料の乾燥スピードを遅くするため
通常よりも1台の鏡台を完成させるための塗装期間が延びてきます。
毎朝、その日の天気、次の日の天気、今週の天気予報などを全員で確認し
乾燥はどうか、無理があるなら今日はこの行程は止めてしまおうとか
明日は天気が悪そうだから、今日はここまで終わらせておこうとか。
天気予報の精度が毎年あがってきている感覚があります。
とても助かってます。
けれども、この梅雨が明ける前の一番荒れるこの時期は予報の精度も若干下がり
予測不可能なゲリラ的な天気の変化もあり本当に大変。
梅雨が明ければ真夏の炎天下が待ってますが、それ以上に今この一瞬が家具塗装にとって
耐えどころ、試されどころなのです。