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6.252012
活版印刷。
毎年6月に静岡家具メッセで新作家具を発表する関係で
ずっと前からカタログ作りを始めるのはこの展示会後という風に
なにも疑わず毎年毎年ルーティンワークをしている。
若干前後はするものの、静岡の家具メーカーはだいたいこの6縲怩X月に合わせて
カタログを刷新するので、お取引先様でも秋にカタログを切り替えるスケジュールができていて
まア、全体的な暗黙の了解というか、習慣化している感じです。
青山にある無印良品の実験的なお店「found muji」で
たまたま活版印刷の体験をやっていたので、封筒を一枚購入し
この活版印刷機で「せきもと」と名前を入れてもらいました。
見ていたら、この4文字を拾いだすのにも結構手間がかかり
そしてこの写真のように、4文字をセットするのにもあっち調整して
こっち調整して、文字の高さ、位置がズレてないかひとつひとつ確認。
最後に文字が動かないように六角レンチで3点を締めて写植が終了。
本当に手間がかかる作業をしてました。たかだか4文字。
そのたかだか4文字ですが、普通のオフセット印刷や流行のオンデマンド印刷では
感じられない、どことなく味のある「せきもと」が印刷できました。
カタログ作成は代表的なイラストレーターを使っていますが
フォントを変えたり、微妙なレイアウト調整したりと、印刷に係わる仕事をするなら
今や誰しもが使う必須のソフトです。
全体をプレビューして、あ、ここの文字もう少し小さく、色はこんな感じで。
なんてサクサクと仕事が進みますが、あのような一文字一文字を探していた
非効率な仕事の中に、忘れてきた何かを感じる、味のある体験でした。