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1.222011
沙羅双樹
沙羅双樹の花の色。
平家物語の出だしで有名な語句ですが
娘が暗記するのを聞いて、さて沙羅双樹ってなんだっけと調べたら
日本には無いツバキの一種だと今更ながら分かった次第。
ツバキはその花を落とす時、花びらが一枚一枚落ちるのではなく
花ごと「ボトッ」と落ちる。
今、繁栄する者も落ちる時は一気に落ちてしまうという姿がその語句に
隠されているとも言う。
見れば庭に咲くツバキも早いものはもう落ちていて
咲きながら枯れていく花に何かとても寂しさも感じるが
良く見ると、これから咲く沢山のつぼみもあり
後輩のためにわが身を削る潔さという見方も出来る。
昔の人は情報が少なかった分、身の回りの物から得る
感性を研ぎ澄ましていたのだろうな。