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1.202011
塗装の経年変化について。
塗装の変化についてお問い合わせをいただきました。
塗料は紫外線などの影響を受けて変色します。
使っている場所にもよりますが、直射日光の当たる場所では
その変化のスピードも増します。
この場合、変化というよりも「日焼け」ですね。
特に明るい色は変色も大きく早いです。
濃い色の塗装はその変化があまり気になりません。
実際に変化していても、変化のスピードが遅くて
使っている人はその変化に気が付かないと思います。
もし、ある時、新品の状態を並べることができたとして
初めてその違いに気が付く程度です。
これから家具をご購入予定の人へ。
ベッドやワードローブ、その他の家具を同じ色調で合わせたり
同じ素材感で合わせるのは、部屋のコーディネートに間違いが無く
失敗が少ないため、私も一番オススメの方法です。
けれども、例えば違うメーカーの家具を組み合わせた場合
最初は似ていた色も、そのメーカーの使う素材や塗料によって
変化のスピードや変化の方向は異なるものだと考えた方が
良いと思います。
作り手の都合の良い言葉に聞こえるかもしれませんが
使っているウチに、良く使う引き出しなどは、手によって磨かれた
自然な光沢が増してきたり、擦れて塗装が薄くなったりします。
使う人にしか作りえない「味」と、経年による自然の変化。
合わせて楽しんでもらえたら、使っている家具に
もっともっと愛着が沸くと思いますよ。