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5.62010
家具のリサイクルについて考える。
私たちは家具製造業なので作る事を前提に考えているけれど
中には修理して使い続けることを前提にしている人もいます。
さらには、新品を買う時に「下取りしてくれませんか?」とおっしゃる方もいます。
家具の下取りは、自動車のような整備・販売のシステムが無いので大変難しい。
修理・再生させてなおまだ価値が残る家具ならば良いのですが
手を掛けても次の方に使っていただける価値が残らない物がほとんど。
ましてや現状のままで価値があるものにめぐり合えることは皆無に近い。
(あってもヤフオクや価値が分かる骨董屋さんに持ち込まれるでしょう。)
特に今のようなデフレ経済では、どんどんと安い家具が作られて、修理代>新品家具 という
ねじれた現象が起きている。
だから、使わなくなった家具のほとんどは廃棄処分という運命をたどる。
なぜこんな事を書いているのかと言うと
別のブログでランドセルのリサイクル利用の方法について話をしたところ
発展途上国ではランドセルが机の代わりに使えるので一石二鳥、大変喜ばれるという
ビックリするようなコメントをいただいた。
物に満ち溢れていると、本来そのものが持っている利用方法しか思いつかず
それを利用して別の価値を生み出すことの努力が無くなってしまうのだなぁと気が付きました。
「家具のリサイクルを考える = リサイクルできるような良い家具を買って下さい。」
これではメーカーとして単なる思い込みと、価格競争をしている輸入家具批判で終ってしまう。
そうじゃなくて、今の現状を踏まえての新しいリサイクル方法を考えるのが
これからの製造業の役目でもあるのかなと思いました。
思っただけではダメ。
次は出来ることを行動に移す。
それが大事ですよね。
(EF50 F1.8Ⅱ ISO200 SEC1/1250 F2.5 CANON EOS KISSX2
どうやら卵を産みに来ています。)