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11.182017
オーダードレッサー「ふんだんにメープル無垢材」(製作68)
メールただいた時のご要望を簡潔にして
まずは図面化からはじまりました。
キーワード
・メープルの無垢
・シンプルな作り
・本三面
・ライト付き
・オイル仕上げ
無垢材はどんな表情が出るのかわからないのが無垢の魅力。
節もあるし、色の差も大きい。
メープル材のサンプルお送りしたら問題無いとのことで
製作に入りました。
全てを無垢材にするのではなくて、構造上、合板を使った方が良いところは
積極的に合板にしています。
四季の中、寒暖多湿で空調がある部屋での無垢材は
つねに環境順応するために伸びたり縮んだりします。
久しぶりのオイル仕上げに、結構うっとりしました。
しっとり感が無垢材の良さ。
それにこの数年で家具用オイル塗料の質も上がったような気がします。
今は高断熱の家が普通で、年間を通じて空調が管理されています。
そのため天然の木が自然の中で何十年育った環境と違う空間に入ると
どのような動きをするのか分からないことがあります。
切ったあとも木は生きています。
私がこの業界に入って、大御所の職人さんから最初に聞いた言葉が
「「板」とは木に反ると書いてあるでしょ。木を切って製材し板にしたら、どんな木でも反る。だから反ることを理解しながら製作しなきゃダメだ。」と。
そんな言葉を思い出しながらのオーダー製作になりました。
現在もオーダー製作進行中です。