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7.102017
お部屋にジャストサイズ色々ドキドキしたオーダードレッサー。(製作63)
新築中でオーダードレッサーを検討中の方よりご相談がありました。
「壁から壁の間をぴったり家具で埋めたい」
まず最初にドキドキしたのはこの「壁から壁」です。
建築図面の寸法と実際に完成した時の部屋は
多かれ少なかれ誤差があると考えて普通。建築図面の寸法で作ったら
ほぼアウトになると思った方が良いからです。
(設計が悪いのではなく、もちろん施工が悪いのでもありません。
建築とは現場が収める取り合いがあるので、多少動くものです。)
そのため製作はギリギリまで待って、内装仕上がり後
あらためて寸法を取り直していただき、それでもジャストは怖いので
壁から壁マイナス20ミリで製作を開始。(それでもドキドキでした。)
またこの壁面には「マルチメディアコンセント」があるため
チェストの裏側にはCATV AC100V LAN(ネットは後で中止になった)などがあり
大げさだけどチェストにそれらを機能させる必要がありました。
下の巾木コンセントは掃除機用に。
そしてドキドキその2
今回の塗装色は、壁紙を参考にしたブルーグリーンのような中間色。
希望に近い色を探すため、実際にサンプルを製作しての確認。
実は本当のところ、チャレンジな色だと感じたからです。
(納品の時に正直にお話させていただきました。笑)
実際の完成品は、疑念を払拭させてくれる爽やかな仕上がり感に納得でした。
ただ、中の仕様はこれまでに製作したオーダードレッサーの
良いところを参考にして充実した内容に。
細かく仕切られたジュエリーケースなどは
これから収納するアクセサリーが想像できて見てるだけで楽しい。
階段を上がることを想定して
通路を問題なく通れるサイズを優先してのチェストの製作。
分割したけど個々にも使えるし、並びを変えることで多様性もある。
そして見た目ではわからないけど
分割できる仕様のドレッサー。
無事に収まってよかった。これが一番最初の感想。
そして、ご依頼者がとても喜んでいただけたこと。
ずっとメールで連絡を取り合いながら製作させていただいた甲斐がありました。
オーダー製作はドキドキが99%ですが
喜んでいただけた瞬間に、それまでの緊張感が吹っ飛びます。
オーダードレッサー、本当に製作が楽しいです。