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3.302014
ドレッサーと椅子の塗装のタイミング。
ドレッサーに付いている椅子はドレッサーと同時に塗装を進めます。
ドレッサーはドレッサーだけ、椅子は椅子だけで塗装をしているのかと
たまに勘違いをされていて、色は合いますか?と質問されますが
「できるだけ」一緒の色に揃えたいので、塗装は同時進行しています。
この「できるだけ」という微妙な言い回しをなぜするかと言いますと
ドレッサー本体は、ナラやタモ、オールナット、シルバーハート、メープルなど
色々な樹種を使っているのに対して
椅子は「ブナ」材だけで全ての椅子を作っています。
(箱椅子は別。リンク先参照)
ブナは他の材料に比べて素材自体の弾力があり、体重を掛ける椅子の素材としては
安定した強度が出やすいことと、節などが少なく比較的加工がしやすいことと
最大のメリットは色が白く均一性があり、濃い色にも薄い色にも塗装で調整できるので
ナチュラル色からダーク色まで幅広い対応が可能です。
例えばオールナットのドレッサーに合うように着色でブナの椅子を合わせていますから
同じ素材ではありません。ですがそこを同じように見せるのが塗装技術です。
さて、話しががらりと変わりますが。
写真の椅子、長い事欠品中でいろいろなお客様からの問い合せに大変申し訳なく
納期未定でご迷惑おかけしておりましたが
やっと製作のメドが立ち、5月にはお届け可能な状態になりました。
お待たせしましたお客様、本当にスミマセンでした。
この椅子も先ほどの説明同様にブナ材です。
椅子は素材そのものも大切ですが、ドレッサーとどれだけ雰囲気が合うか
選ぶファブリックは何にするのか
ファブリックの張り方は適切かどうか。
全体の雰囲気を作るためにひとつひとつの部材の仕上げに気を使うこと。
むしろこちらの方が大切だと思います。