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仕上げの#6000

伊勢神宮

年々、家具作りの多様化と、技術力のレベルアップが求められています。

今日は研磨に使うサンドペーパーについてちょっとお話し。

使う塗料、使う木材はもちろん品質が良ければそれだけ最終の仕上がりも
良くなるのは当たり前ですが、それと同様に大切なのが「研磨」という工程。

木地の調整(木地研磨)が疎かになると、その後の塗装工程でいくら手をかけても
きれいな仕上がりは得られない。
だから、塗る前の工程からすでに「塗る」工程が始まっているのです。

160番位の比較的荒めのサンドペーパーから始まって
240番・360番などの中目あたりは塗装と塗装の間に使う研磨用のペーパー。
そして仕上げ塗装の前になると、400番・600番・800番の細かいペーパーが登場。
特に色の濃い塗装はこの細かなペーパーが無いと、仕上がりに影響が多い。

さらに、塗装塗膜に対してもっとレベルを上げていくとなると
1000番・2000番、そして最終の塗料を塗布後の仕上げには
6000番というもう布にしか見えない研磨用というよりも仕上げ用のペーパーが出てくる。

この6000番というペーパー、実は飛行機のコックピットのガラス表面の研磨に使う物らしい。

塗装はゴミやホコリとの戦い。

どうしても空気中に含まれる小さな塵を拾ってしまう。

その小さな、ぱっと見ては気が付かないような塗装表面にあるちいさな「チリ」を
最後に取り除いてくれるのがこの6000番。

たまたま、この6000番で家具の表面を一つ一つ丁寧に研磨する作業を見た人が
「そこまでする必要ある?」と聞いてくる人もいますが、確かに10年前までは
こんなペーパーを使うなんて夢にも思いませんでした。

お届けしている家具、一つ一つにこんな思いと地道な作業が含まれているなんて
なかなか伝わらないものですが、毎日毎日そんな細かい仕事を私達はしています。

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