ブログ
2.192022
オーダードレッサーと既製品ドレッサーの違いは?(完全1台オーダー製作:まとめて作る既製品製作)
よく「オーダードレッサーを検討しているけれど、カタログのドレッサーとの違いは?」と聞かれることがあります。
私達はカタログ掲載やウェブで販売しているドレッサー(既製品)は通常一度に20台位をいっぺんに製作します。完成したドレッサーは未塗装の状態で在庫して、お客様からご注文いただくと、ご指定のカラーで塗装仕上げをします。
このように一度に同じ型を作ることで、一台あたりに必要な製作期間を効率よくすることでお客様からのご注文にも1〜2週間程度で完成させることができます。
もし、このドレッサーを一台・一台で作っていたら、お客様からのご注文に1〜2週間で対応などは到底難しく、効率が悪い=価格が高くなる、という悪循環になります。例えば家電などは一度に万の単位でロットを組むので製品毎に適切なロット数というのが存在しますが、弊社のドレッサーは20〜30台を製作の基準にしています。これは職人の数と工場のスペースを考慮して効率が落ちない数になります。
ではオーダー製作の場合はどうでしょう。ある人専用に特別に作る一台のため、図面から型板の製作など、その一台を作ることに職人が期間中集中しての製作です。ロット製作とオーダー製作を比べると
・一台あたりに必要な製作日数が多くなる。
・二度と同じドレッサーを作る機会が無いため、型板などが1回しか使えない。
写真のようにロット製作の場合は、同じパーツの加工を繰り返し繰り返しのため、一つのパーツを作る効率がよく、同じ時間でも複数台を作ることができます。
また型板などは何度も繰り返し使えるため、同じドレッサーを何回でも作ることができます。弊社の既製品ドレッサーではすでに20年以上同じデザインで作られている商品もあります。
木を加工するのにはいろいろな「刃物」が必要です。デザインに合わせて作られた専用刃物やあらゆる製品に使える汎用の刃物など。こちらも研磨を繰り返して何度も使えます。(刃物も寿命がありますが、何年も使うことができます。)
どんな物でもそうですが、人の数や工場の設備などに最適な製作というのがあります。それに対してオーダー製作は、その1台を生み出すために型板や図面などを用意して、製作期間中は職人がつきっきりとなるため、効率はどうしても悪くなります。
こちらは以前に製作したオーダードレッサーです。
細かく仕切られた引き出しとサイズがとても記憶に残る製作でしたが、このドレッサーを作る時間を考えると、既製品なら何台作り出せただろうか?と効率だけを考えたらとても作れなくなってしまいます。
ではなぜオーダードレッサーの製作をするのか?
弊社にご依頼いただくオーダー製作ご希望の方のほとんどは「数年ドレッサーを探しているけど理想の形に出会わない。」という方がほとんどです。もうずっとお店を回っているけどぜんぜん見つからない。いよいよオーダーで作るしか方法が無いという方ばかり。
そんな声にお応えしたい、というのがオーダー製作を承る理由です。
ただやはり効率が悪い分、一台製作のオーダードレッサーはどうしてもコストが上がってしまいます。これは弊社の熟練した職人さんの「時間を買っていただく」ということを説明させていただいてます。そのかわり弊社の中でも経験年数が豊富な職人がオーダー製作に関わらせていただいてます。
その人のために世の中に1台しかないドレッサーがオーダードレッサー製作となります。製作期間や納品までの流れ、お見積りなどはご要望をお聞きして一緒に考えてご提案します。ただ既製品はこれまでのお客様からいただいた貴重なご要望を集約して製作しているので、弊社としても十分自信をもってご提供できるドレッサーになります。
ドレッサーを検討しているけれど、なにから始めたらよいのか分からないという方、まずは弊社のカタログ請求からカタログを取り寄せしてください。それでも自分の理想の形が見つからない方は、メールまたはお電話にてご相談ください。一緒に理想の形を考えてご提案します。