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4.292021
ホテルタイプと呼ばれるシンプルなデスク兼用ドレッサー
なぜホテルドレッサー?という質問がありますが、お客様との製作打ち合わせで生まれました。
数年前のことになります。オーダードレッサーをご希望のお客様と打ち合わせをしていた時に、共通したイメージの中に、「ホテルにあるような」をキーワードにしたのがきっかけでした。
客室に入ってまず目に入るのが疲れた体を癒やしてくれる大きなベッド。そしてその横にある大きなミラーのデスク兼用ドレッサー。ドレッサーはシンプルで、クセのないデザイン。少しゆったりとした座り心地のスペース。そして広くフラットな天板は、メイクはもちろん、ちょっとしたワークスペースとしても利用できる。
引き出しの中はとてもシンプル。収納されたものがひと目で分かる仕様。なにを足すかじゃなくて、無駄を省く引き算の考え方。ちょっとした書類でも収納できるし、もちろんメイクに必要なアイテムの収納スペースとしては十分すぎる位の容量。
デスクを意識しているからちょっとしたノートPC作業でも窮屈にならない天板の奥行きと横幅。がっつりと仕事をするというイメージより、気になったことをブラウジングしたり、メールを少し返信したり、軽いイメージのワークスペース。コンセント2個にUSBがあるから電源にも困らない。
これは実在のホテルには無い仕様で、立ったまま上半身を映せるくらいの姿見にできるよう鏡の角度が調整できる。ここはドレッサーらしい機能を取り入れて。
鏡の大きさが広く余裕がある分、ミラーの面取りも通常より広くして、ゆったり感と高級感を演出。これもホテルの非日常を楽しむちょっとしたデザインの工夫。
透明な天板ガラスは何のため?と聞かれることがあります。化粧瓶の口からこぼれた化粧水などは、まれにドレッサーの塗装面と反応して色が付いたり染み込んだりします。特にマニキュアは色の付着、マニキュアを落とすリムーバーは、ドレッサーの表面を溶かしてしまう物もあります。そういったメイクに必需品のアイテムを気にしないで使っていただくため、取り外して洗うことができる天板ガラスを使っています。もちろんご希望によってガラス無しでの製作も可能です。
お部屋のメインカラーに合わせて選ぶことができるドレッサーのカラーは6色用意しました。ナチュラルな色合いから重厚感ある部屋、白系インテリアなど、さまざまなお気に入りカラーに合わせてコーディネートできます。
というように、ホテルにありそうなデスク型ドレッサーの要素に、自宅で使う機能を少し追加してお客様とイメージを共有しながら完成したデザインが「ホテルにあるような」という言葉につながっています。
寝室にセットして置いていただくことが多いドレッサー。ベッドの横にシンプルなドレッサーをベッドに近いカラーでセットすれば、必然的にインテリアに統一感が生まれて、ワンランクアップしたお部屋になるだろう、という気持ちを込めて作られたドレッサーレント95cmタイプ。ある一人の方のために作られたドレッサーは定番スタイルになりました。
ショップ見本
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