ちょっと前に特注家具でオーダーをいただき
お送りした方へ、現状何か問題がないか
使い心地はどうか
メールを送らせていただきました。

まったく返信が無かったので
実は心の中で
「あれ？どこか不具合でもあったのかなぁ・・・」
と、少し不安もあったのですが

昨日、やっとメールをいただきました。
（そういえはあまりメールご覧にならないとおっしゃってたっけ。）

まったく問題なし。むしろ大変気に入っていただけたようで
毎日毎日使っているとのメールをいただきました。

思わず「ホっ。」としました。

その時その時、最善を尽くしても
ご希望の形を作ることができたのか
使い勝手に満足されているだろうか

やっぱり気になるものです。

オーダー家具をご希望の方は
その方のライフスタイルに誤差無く（寸法のことではない）
収まる仕様を要求されます。

毎回毎回が違う仕事で、最良な答えにたどり着くまでは
暗闇の中を手探りで出口に向かうような時間ですが

そこに一つの光が見えて
「これですか？」と投げかけた時に

「そうそう、それです！それが欲しかった。」
と、いかにも最初からイメージがあったかのような
気持ちを共感できた瞬間が本当に嬉しい。

展示会の準備に追われていますが
今もその共感を求められている方がたくさん待ってます。

先日、車で移動中に
バイオリニストの千住真理子さんがラジオに出演してて
「私はコンサートに集まってくれた観客のイメージするバッハを弾きます。
決して自分の独りよがりなバッハを弾くのではありません。」
との言葉に感動しました。

仕事は違いますが、家具作りも同じ。
そこにあるお客様のイメージをいかに形にできるのか
点在する言葉を集めて「これですか？」と瞬時に応えられるか。

そういうことを意識して
これからも人と家具の間を取り持つ会話をしていきたいと思います。