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11.232010
作る人の気持ち。
とある日曜日。
値段と味のバランスが良くて好きな、あるパスタ屋さん前を通る。
ちょうど昼ということもあって、奥さんと久しぶりにふらっと入ると
なにやら店内が少しざわついている。
その「ざわつき」の原因は料理をする店主。
何が店主にあったのかは分からないが、とても荒れた感じで料理してる。
困っているが何も出来ないアルバイトの女の子たち。
オーダーした後で気が付いて帰ることもできず
仕方なしに料理が出るのを待っていたが、店主の荒れぶりは変わらず。
居合わせた他のお客もすこし会話が白々しい。気になってるのが分かる。
結局、食べ終わるまでその店主の様子は変わらず
そそくさとお店を出たが、その時のパスタの味、ぜんぜん覚えてない。
まずいとか美味いとかじゃなく、味覚が反応しませんでした。
作り手の気持ちは完成した物に必ず反映する。
それは食べ物だけではなく、全ての物に。
私達は工場という見えない厨房で家具を完成させて
遠方のお客様に運送屋さんという給仕係に運んでもらう。
見えない厨房でも、穏やかな気持ちの入った安心できる家具を作り
お客様に喜んでもらいたい。
と、気が付かせてくれたパスタ屋さんでした。店主、ありがとう。