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1.192014
たまにはこんなクラシカルな鏡台も。(製作29)
実は最近のドレッサーのご注文を見ていると
少しずつですがちょっと前に主流だった、良く言うとクラシカルな
ストレートに言えば「古くさい」と言ってしまうような鏡台の
ご注文が増えてきています。
この写真のようなドレッサーも、ウチの会社の1980縲怩X7年位のカタログでは
主流として扱われてきていました。
ですが1998年位から始まったシンプルなドレッサー路線というのが今では定着し
クラシカルなデザインは少数の方から支持されるものとなった。
それは家の作りと関係していて
ドレッサーがシンプルに変わり始めた1990年後半というのは
それよりも少し先行して家の作りがシンプルモダンに変わってきた事に
影響されているだろうと思う。
このように家具と言うのは住宅の流行から少し遅れる形でその時代時代の
デザイン傾向というのが現れるのですが、最近の家の傾向を見てみると
その当時のかっこいい、イタリアンテイストなシンプルで尖ったデザインから
自然素材感がある、ほどよく力の抜けた、ナチュラルな雰囲気を大切にしている感じがある。
家は一生モノ。もちろんそうですね。
家具はというと、鏡台は一生モノの部類に入ると思います。
商売として考えればあるサイクルで買い替えて欲しいと思うところですが
買い替えられる方でも20年以上使われる方が多いです。
ドレッサーのデザイン傾向もこのように20年周期で徐々に変化するのであれば
20年前に作っていた形をもう一度見直して、今の使い易さにリデザインすることも
ひとつの提案方法なのかとも考えています。
80年代に購入された方が、抵抗無く買い替えが出来るというのも必要かなと。